「スピーチ授業の様子」  - 神戸東洋日本語学院

「スピーチ授業の様子」  - 神戸東洋日本語学院

神戸東洋日本語学院

「スピーチ授業の様子」 

現在、中上級クラスでは毎日一人ずつ1分間スピーチを行っています。

「聞いている人を見て、語り掛ける表現の使用や適切な間を入れて話すこと」を目標とし、

与えられたテーマの中から1つ選び、原稿の準備を入念に行った上で発表しています。

今回は、中上級クラスの中国出身のQさんと中国出身のWさんのスピーチを紹介したいと思います。

 

①「紹介したい私の勉強法」中国出身のQさん


  皆さんは語学の勉強において、独自の勉強法があると思います。以前、知り合いか
  らある勉強法を教えてもらいました。ここで、皆さんにご紹介したいと思います。

  それは「四段階聴解トレーニング」です。まず聴解問題を聞いて、解きます。答え
  合わせの後、大声でテキストを読みます。次に、テキストを見ないで音声を聞い
  て、シャドーイングします。最後に、音声を聞きながら、間違いがなくなるまで
  ディクテーションします。

  こうやって「話す」「聞く」「書く」「読む」と四つの技能を全部磨くことがで
  きます。自分の語学力を高めたい方は、ぜひこの方法を試してみてください。

 

➁「紹介したい私の知り合い」中国出身のWさん

  日本へ来て新しい生活が始まり、たくさんの人達と知り合ったと思いますが、
  距離が遠くなって疎遠になった友達もいると思います。今日は私の親友である
  Rさんについて話したいと思います。

  Rさんとは日本へ来る前に、山東省の日本語学院で知り合いました。彼女の出生
  地は山東省で、週末になったらいつも山東省を案内してくれました。その後、私
  たちは日本へ行き、一緒に暮らしていました。彼女は料理上手でいつも私のお世
  話をしてくれて、楽しい生活を送っていましたが、彼女の大学院進学が決まった
  ので、別々に暮らすことになりました。

  その時私はとても悲しかったです。ふと「千と千尋の神隠し」の台詞を思い出し
  ました。「人生は墓場に向かう列車である。途中にはたくさんの駅があり、最後
  まで一緒に付き添ってくれる人はいない。付き添ってくれた人が列車から降りる
  ときには、望まなくても感謝して手を振ろう」という台詞です。

   人生の中で必ず出会いと別れがありますが、別れを素敵な思い出に変えることが
  大切だと思います。皆さんはどう思いますか。

 

 

スピーチを聞いた後、質疑応答の時間が設けられ、皆熱心に質問を投げかけていました。

また、その場で評価も行い、評価表に記入しました。

コメント欄には、「シャドーイングは実際やっているが、その後ディクテーションすることについては初めて聞いたのでぜひ実践してみたい」や「今日のスピーチを聞いて、疎遠になった友達のことを思い出して懐かしい気持ちになった」などの感想が書かれていました。

 

 スピーチは、伝わりやすい話し方や、説得力が身につきます。アウトプットで実践力を養っていきましょう。

 

 

 [日本語教師C]

single