「ディスカッション授業」の様子
本日は上級クラスの「ディスカッション授業」について紹介したいと思います。
今回のディスカッションのテーマは、「父親の育児参加のメリット」で、まず父親の育児参加のメリットを紹介した記事を使い、音読練習や語彙、内容の確認をしました。
その記事には、以下の5つのメリットが書かれていました。
1. 父親も育児参加することで、子どもの社会性が向上する
2. 母親では難しいようなダイナミックな遊びをしてあげられるので、子どもの体力や持久力が向上する
3. 父親が育児を経験すると、複数の仕事をこなせるようになる傾向が見られたり、時間の使い方が効率的になったり、視野が広がったりして、仕事のスキルが向上する
4. 父親が子どもと遊ぶことで、運動不足が解消する
5. 父親が母親のこなしている育児の大変さを理解し、夫婦仲が良くなる
次に2人~3人のグループに分かれ、「①上記以外の父親の育児参加にメリットはないか」や「➁メリットがあるのに、どうして父親の育児参加は進まないのか」などについてディスカッションしてもらいました。
最後にディスカッションで出た話を発表してもらい、ホワイトボードにまとめていきましたが、以下のような内容でした。
➀ 上記以外の父親の育児参加にメリットはないか
・子どもにとってのメリットとしては、男の子の場合、男らしい性格など父親ならではの長所を受け継ぎ、女の子の場合、男性について理解できる
・父親にとってのメリットとしては、ストレス解消、父親としての自覚を持つ
・母親にとってのメリットとしては、仕事をしやすくなる
・社会にとってのメリットとしては、女性の出産や育児に対する不安を減少させ少子化を防ぐ
・育児において夫婦で「優しい/厳しい」を分担することができる
➁ メリットがあるのに、どうして父親の育児参加は進まないのか
・男は仕事、女は家事や育児という伝統的な意識があるから
・夫婦とも育児と仕事を両立するのは難しいから
・父親の仕事が忙しいから
・父親が育児に参加すると収入が得にくくなるから
オンライン参加の学生も含め、皆積極的に意見を交換し、熱気に満ちあふれていました。ディスカッションは日本語能力を高めるだけではなく、コミュニケーション能力の向上や説得力の向上にも繋がります。大学の授業や就職面接でもディスカッションを行うことがありますので、機会があればぜひ参加してみてください。
[日本語教師C]