兵庫の魅力を紹介します!神戸の茅葺民家編
兵庫県の魅力を紹介します!第十弾!今回は、「神戸の茅葺民家(かやぶきみんか)」を紹介します。
1.「茅葺民家」とは
茅葺民家は「茅(かや)」を材料にして葺く屋根の構造を持った民家のことです。「茅」とは、ススキやヨシなどを刈り取って束にしたもので、屋根を作るのに用いる材料です。
昨今、古民家がブームになっていることや、モノを大切に長く使うことが改めて見直されてきていることもあり、今回、このテーマを取り上げてみました。
2.神戸の茅葺民家
神戸市の中心部で茅葺民家を見ることは無いですが、実は、神戸市内には、西区や北区を中心に約800棟もの茅葺民家が残っており、建立時期も江戸時代以前のものから昭和初期頃まで幅広くあります。最近の建築物と違って、昔の住宅は、一般的に木材など自然の素材を使って建てられています。建築デザインや工法も日本の伝統的なものが取り入れられており、日本らしさを感じることが出来るため、留学生にとっても訪れてみる価値があると思います。
3. 神戸にある指定重要文化財の茅葺民家を2つ紹介
・国指定重要文化財「箱木家住宅」
主屋は、鎌倉時代後期~室町時代前期に建築されてもので、
一般に『箱木千年家(はこぎせんねんや)』の名で知られま
す。現存する日本最古の民家のひとつであることが確認され
ています。
所在地:神戸市北区山田町衝原字道南1-4
アクセス:神戸市バス111系統衝原行 衝原バス停下車 徒歩約2分
・兵庫県指定重要文化財「内田家住宅」
内田家住宅は今から約270年前に建てられた茅葺民家です。
この住宅の構造から、江戸時代中期に建てられたと考えられ、
大きな改造もなく、当時の民家の構造をよく残しています。
所在地:神戸市北区鈴蘭台西町6-8-8
アクセス:神戸電鉄鈴蘭台駅 徒歩約15分
4. 茅葺き古民家カフェ
次に、神戸市北区にある茅葺民家のカフェを紹介します。築260年以上という茅葺き屋根の古民家をカフェにした“はなとね”です。ベーグルとスチームベーグル(米粉の蒸しパン)が頂けるお店で、店内では、お座敷や縁側、お庭でもゆっくりとくつろぐことが出来ます。日頃の喧騒を忘れることが出来る良い場所ですので、ぜひ訪れてみてください。
所在地:兵庫県神戸市北区淡河町神田143-2
アクセス:神姫バス 弓の木バス停下車 徒歩約9分
5. 最後に
近年、世界は環境問題を重視するようになり「使い捨て」からの脱却を目指して動き出しています。個人レベルで出来ることには限りがあるかもしれませんが、私は物を大切に使い、壊れても修理して使うように心がけています。共感してもらえる人が少しでも増え、「使い捨て」から「循環型」の社会に変わっていくことを願っています。
[事務職員K]