進学のためにやっておくべきこと 11月編
ここでは神戸東洋日本語学院を卒業後に日本の大学や大学院に進学するためにやっておくべきことを毎月紹介していきます。
今回は11月にやっておくべきことを紹介します。
1.試験の準備(服装)
「進学のためにやっておくべきこと 10月編」を読んだ皆さまは、出願書類を提出し、面接試験の準備が進んでいると思います。受験生のみなさんは受験当日に向けて、日本語や副教科の勉強を頑張っていることでしょう。しかし、大学や大学院受験はそれだけでは、成功しません。留学生が受験を失敗する原因として、とても多いのが「受験当日の服装」です。
日本の受験では当日の服装や髪型などが、合否に影響することがあります。特に面接試験を実施している大学や大学院では、服装と髪型によって面接試験の結果が変わると思っておいたほうがいいです。
では、受験当日はどんな服装で行くのがいいのでしょうか。その答えは簡単です。「リクルートスーツ」を着ていきましょう。「リクルートスーツ」は主に就職活動をするときに着るスーツで、面接試験で面接官に良い印象を与えるために作られています。留学生は学校の制服がないことがほとんどなので、「リクルートスーツ」を購入しましょう。
そして男性のネクタイは派手な色を避けましょう。青系やグレーなどがおすすめです。また黒や白はNGです。留学生の中にはネクタイを締めたことがない人もいると思います。せっかくネクタイをしていても、しっかりと締められてなければ印象が悪くなってしまいます。学校の先生に締め方を教わって練習しておきましょう。
他にも靴やカバン、髪型など注意するべきポイントがあります。必ず日本の面接のルールを知っている学校の先生に聞いて準備をしてください。ごくまれにスーツの準備ができていないために、友達のスーツを着て受験をする学生がいます。スーツは体のサイズあっていないと、だらしなく見えてしまい、余計に印象が悪くなってしまいます。そうならないように、早めに準備をしてください。
2.受験前日にやっておくべきこと
4月から続けてきた受験の準備が終わり、いよいよ受験当日を迎えます。そこで受験前日にやっておくべきことを紹介していきます。
①持ち物の確認
前日にまずしておくべきことは持ち物の確認です。受験票、筆記用具(えんぴつまたはシャーペン、消しゴムなど)、身分証明書(在留カードなど)が入っているか確認しましょう。他にも時計や現金、スマホなども忘れないようにしましょう。あと飲み物と軽食を持って行くととても便利です。
②受験会場と集合時間の確認
続いて受験会場の場所と集合時間の確認をしてください。受験会場と集合時間は受験票に書いてあります。
③受験会場までの行き方の確認
受験会場の場所と時間を確認したら、家から受験会場までの行きかたを確認しましょう。できるだけ電車やバスなどの公共交通機関を使っていくようにしましょう。初めて行く場所だと乗り換えミスなどがあるかもしれません。余裕があれば事前に一度会場に行ってみることをおすすめします。
④体調管理
受験当日に万全な状態で臨めるように、前日の体調管理が重要です。そのためにはしっかりとした食事と睡眠を心がけてください。不安で眠れないこともあるかもしれませんが、夜更かししたり、お酒を飲んだりしないようにしましょう。
3.受験当日にやるべきこと
続いて受験当日にやるべきことを紹介します。
①早起き
受験当日は早起きすることをおすすめします。人間の脳は起きてから3時間しないと目覚めないと言われています。そのため、遅くても試験開始時間の3時間前には必ず起きるようにしてください。
②朝食を食べる
受験当日は朝ご飯を食べましょう。基本的にはいつも食べている朝ご飯で問題ありません。普段朝ご飯を食べない人は、バナナでいいので食べるようにしましょう。
③余裕を持って会場に行く
受験当日は余裕を持って会場に行くようにしましょう。交通機関にトラブルがあっても間に合うように家を出てください。目安としては受験会場に1時間前に着くようにしましょう。
④家を出てからは礼儀正しくする
受験当日はどこで誰があなたを見ているかわかりません。日本では電車の中の態度が悪くて不合格になった話や、会場の近くで人助けをしているのを試験官が見て合格になったといううわさ話があります。本当かどうかはわかりませんが、試験官は試験以外もあなたの態度を見ています。休み時間だからとか、会場の外だからと騒いだり、マナーの悪い行為をしたりしていると、不合格になってしまう恐れがあります。受験当日は特に、家を出てから、家に帰るまで、礼儀正しく行動することを心がけてください。
以上、「進学のためにやっておくべきこと 11月編」でした。
今回は受験当日に関することを紹介しました。みなさんいよいよ試験本番です。今までの努力が実を結ぶように、最後まで気を抜かず、落ち着いて受験に臨んでください。
[日本語教師T]