日本の風習『こどもの日』 - 神戸東洋日本語学院

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神戸東洋日本語学院

日本の風習『こどもの日』

5月5日は『こどもの日』です。1948年に祝日法が施行され「子どもたちの人格を重んじ、幸福をはかるとともにお母さんにも感謝する日」が『こどもの日』と定められました。

こどもの日には、

 

1) 五月人形を飾る。

子どもたちの力強くたくましい成長を願って五月人形を飾ります。 鎧(よろい)や兜(かぶと)には、「子どもたちを災いから守ってくれるように」との願いがこめられています。

 

2) こいのぼりを揚げる。

江戸時代から始まった風習で、武士の習慣から始まったようです。その後、武士以外の人にも広まり、矢車(子どもを守るもの)や吹き流し(子どもに降りかかる災いを追い払うもの)、鯉(流れが速く強い川でも元気に泳ぎ、滝を登りきって龍になるという中国の故事に由来する)を飾るようになりました。
鯉は一番上から黒い真鯉(まごい)、赤い緋鯉(ひごい)、青い子鯉(こごい)です。

 

3) 菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る。

菖蒲(しょうぶ)は、中国の風習で魔除けに使われる植物で、アサロンやオイゲノールといった精油成分が含まれ、風呂に入れて入浴すると暑い夏も乗り切れるとも言われます。

 

4) 柏餅(かしわもち)を食べる。

柏(かしわ)という植物は新芽が育つまで冬の間も古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」につながる縁起物です。

 

5) ちまきを食べる。

甘い餅を笹の葉で包み、蒸し上げたお菓子です。関東以北では甘いものではなく「おこわ」を包んであることが多いです。

 

6) タケノコを食べる。

成長が早く、生命力にあふれたタケノコを縁起物として食べます。竹のように真っすぐすくすくと子どもが育つようにとの願いが込められています。

これらが子どもへのたくさんの想いと愛情を込めた「こどもの日」の風習です。男の子の祭りと思われていることもありますが、すべての子どものための日です。

世界が平和で、皆が幸せになりますようにお祈り申し上げます。

[外事部F]

 

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