進学のためにやっておくべきこと 5月編
ここでは神戸東洋日本語学院を卒業後に日本の大学や大学院に進学するためにやっておくべきことを毎月紹介していきます。
今回は5月にやっておくべきことを紹介します。
1. 大学で学びたい専攻を考えよう
進学先を探すときに大切なことは、自分がそこで何を勉強したいかです。日本の大学には100種類以上の学部があります。その中から一つの学部を選んで受験しなければなりません。そのため今から大学でどんな勉強がしたいかを、考えておく必要があります。
しかし今まで考えたことがない人には難しいことだと思います。そこで私から学部を考えるときのアドバイスがあります。それは自分の好きなこと、得意なことを考えるということです。
将来仕事を始めるときに、好きなことや得意なことを仕事にできるのは、とても幸せなことです。そこで大学では自分の好きなことや得意なことを勉強できる学部を選ぶのがおすすめです。大学の学部選びは、将来の幸せにつながります。まだ決まっていない人は今のうちに考えてみてください。
2. 日本の大学を調べてみよう
自分の理想の大学に進学するためには、まず日本の大学を知ることが大切です。日本にはどんな大学があるのか。大学の入試制度はどんなシステムなのか。大学に入るためにはどのぐらいの日本語レベルが必要かなど、知っておくべき情報はたくさんあります。
まずは今名前を知っている大学から調べてみましょう。おそらく皆さんが知っているのは日本でもトップレベルの一流大学だと思います。その大学の試験制度や入学に必要なレベル、学費等いろいろ見てみてください。すると日本の大学がどんなところか知ることができます。
有名な大学を調べたら今住んでいる場所の近くの大学や、先輩や友達が通っている大学を調べてみるのもいいでしょう。たくさんの大学を調べることで、今後の選択肢が多くなります。そしてその中から自分が興味を持った大学をいくつか選び、そこに進学するために必要なことは何かを考えて、計画的に勉強を始めましょう。
3. 進学のための貯金を始めよう
来日して少しの時間がたち、日本の生活にも慣れてきたと思います。中にはアルバイトを始めた人もいることでしょう。アルバイトのお金で日本の観光をしたり、名物を食べたりするのもいい経験です。しかし、貯金をせずに全部使ってしまうと進学の時に困ることになります。
日本の大学受験にはお金が必要です。まず受験料が1回2万~3万円もします。一つの大学受験だけならいいですが、いくつかの大学や同じ大学の違う学部を受験すると、受験料だけでも大きな金額になります。
そして遠方の大学を受験するには、大学までの交通費や宿泊費も必要になります。例えば神戸から東京の大学を受験する場合、交通費と宿泊費合わせて5万円程度、それに受験料を合わせると10万円近いお金が必要になります。
さらには大学に合格するとすぐに入学金を払わなければいけません。学校によっては、入学金と合わせて授業料を支払うところもあります。入学金や学費は決して安くはないので、準備が必要です。
このように受験に必要なお金や、合格後払わなければならないお金を知らないと、貯金がなく困ることになります。過去にはお金の準備ができず合格していた大学に、進学できなかった学生もいます。そうならないようにアルバイトのお金を少しずつ貯金することをおすすめします。
【進学のためにやっておくべきこと 5月編】では少し具体的な準備の話をしました。受験シーズンになった時に慌てなくていいように、今から少しずつ準備を始めてください。今後も進学のためにやっておくべきことを紹介していきますので、楽しみにしていてください。
[日本語教師T]